ティアラも勉の協力もあり、医師としての階段を登りはじめた


「ただいまぁ〜つかれたぁ〜ご飯作るね」


「んっ?叔父さん…?」


「………」


「あ・た・ま・が・い・た・い」


「病院行くよ!」


トゥルルル〜トゥルルル〜


「勉先生!叔父さんが!頭が痛いって、目を覚まさなくて!」


「よし!わかった!こちらから救急車を呼ぶから、動かさずに、脈だけを注意して診ておくんだ」


「わかったよ!」


救急隊員が、到着し、間もなく、メルンの鼓動は止まった……


「メルン叔父さん!メルン叔父さん!まだだよ!死んじゃ駄目だよ…まだ、私、医者になってないんだから………叔父さん・・・・!」


「勉先生!!!」


「諦めるなっ!医者になるんだろ!諦めるなっ!」


………
「ハァハァ・・くそっぉーー」

勉は、自分を責めた…
救えた命だと思っていたのに……また、その命は勉の手からこぼれた


「勉先生……メルン叔父さんは、きっと幸せだったよ、だって、勉先生に一度は助けてもらったんだから」

病院の屋上は、緩やかな風が吹き、この日も、また月明かりの星が、輝いていた

「先生・綺麗でしょ、硝子に光る星、ジータ元気かな」