パパは同級生

「私、マー君にバージンあげちゃったの!」

と知沙が言った。

「竹下!あんた何考えてるの!許さない!」

彩は、興奮している。

「だから、ちがうの私が前から好きだったマー君を誘ったの!」

彩は、目をクルクル回している。

「あやちゃん!そんなに興奮しないで!話きこうよ!」

啓太が彩をなだめる。

「あやちゃん?山本!人の母親に向かってあやちゃんは、ないでしょう?」

今度は知沙と啓太がやりだした。

「知沙、けいちゃんにそんな言い方は、ないでしょう?あなたのパパになるかも知れない人に!」

「止めてよ!山本がパパなんか冗談じゃないわよ!」
確かに知沙の言い分は正しいかも知れない。まさか、クラスメートが父親なんか聞いたことがない。

「いいんじゃないですか?」

そこでいきなり竹下が呟いた。