パパは同級生

「美味しい…」

「けいちゃんがこんに料理が上手だとは、おもわなかったわ」

彩は、自分より料理のうまい啓太を尊敬の眼差しで見ていた。

「本当は、料理の道に進みたかったんだ。でも、親父がどうしても医者にしたいらしくて…」

啓太は、ちょっと悲しそうな顔をしていた。

「でも、偉いねぇちゃんと将来の目標があって」

彩は、啓太の話を聞いて感心していた。知沙にくらべたら啓太がかなり大人に見えた。

そして食べ終わると…

「ごちそうさま!後片付けは、私にまかせて」

「いいよ!僕がするから!」

「いや!ご馳走になった上になんにもしないで帰ったら女がすたるわ。エプロン借りるよ」

そう言って掛けてあったエプロンを着けた。