再び知沙は、気がついて動こうとしたが手足を縛られ身動きできない。

「ここはどこなの?」

前とは違う密室に一人でいることに気付いた知沙は、恐怖感で震えながらロープを解こうと必死に手首を動かすが解けそうにない。

「くそ〜校長の野郎ぶっ殺してやる。」

知沙は校長への怒りが込み上げてきたが、今は完全に向こうに主導権を握られていると思うと涙が流れだした。

「かあさん!早く助けに来て!明日から一生懸命勉強しますから」

と心でつぶやいた。