集会が終わり校長が帰ってきた。

「お待たせしました。校長の佐川です。」

と名刺を差し出した。

「水上署の山口です。」

「竹下です。」

と名刺を交換した。

このたびは災難なことでと彩が話を切り出した。

「山崎先生は、どんな方でしたか?」

彩が聞いてみた。

「山崎君は、それは教育熱心で生徒たちにも慕われていました。まさか、殺されるなんて?」

と校長が下を向いた。

「山崎先生の当日の学校の退社時間を教えて下さい。」

竹下がそういうと

校長は、事務の担当に出勤管理用のタイムカードを持ってこらせた。

「お持ちいたしました。」

そう言って女の事務担当はタイムカードを竹下と彩の前に差し出した。その事務担当の顔は、涙で目は充血し、とても悲しい表情をしていた。

事務担当が出て行った後、校長が言った。

「実は、言いにくいのですが」と切り出した。

「今、ここに来た事務担当と山崎くんは変な噂がありまして」

「事務担当の方の名前を教えてください。」

竹下が言った。