学校が終わると、知沙は麻由が待つマドンナへと足早に向かった。

 マドンナというのは、学校の近くにある古ぼけた喫茶店のことで、学校帰りの生徒たちの溜り場になっていた。
 
知沙が店の中に入ると…
麻由が一番奥のテーブルから手を振っいる。

「ごめん待った?」

知沙が笑顔で尋ねてみる。

「ううん…」

麻由は午後から早退していた。午後からここにず〜といたのかもしれない?

店員が注文を聞きにきた。

「アイスコーヒーを」

そう言った後

麻由の顔を見て

「麻由?どうしたの?最近元気ないし?顔色悪いし?」

と聞いてみた?


麻由は突然

「知沙……」と麻由の瞳から涙が溢れ出した。   

「麻由どうしたの?」

しばらく沈黙がつづく…