授業中も窓際の席の啓太は、外ばかり眺めて、ため息ばかりついている。
ただ、啓太の場合、学校の授業を多少さぼっても、成績に何の影響もなく常に学年一なのだが?

授業をさぼらなくてもクラスで後ろから数番目の知沙はというと…

爆睡中である。

その時、学校の横の道をパトカーが通過した。

窓の外を眺めていた啓太はそのパトカーに彩が乗っていないかな〜と?見えるはずのないパトカーの中まで想像していた。

そしてまた、ため息をついた。