啓太の腹部に拳がめり込んだ。

「うっ…」息ができない。

啓太は激痛と共にアスファルトにうずくまった。

「これ以上痛い目にあいたくなかったら有り金全部出しな!」

啓太の腹部にパンチを入れた男の後方にいたリーダーらしい男がみけんにしわをよせて言った。

啓太は、一般的に不良グループと言われている男たちに恐喝(カツアゲ)されているのである。