親指の恋

「だから千沙には強さがたりないんです
無理して振るまってても無理をしてるだけ・・
強さがないんです。」


「お母さん・・今まで本当にありがとう
言いたいこと全部言うね」


「わかったわ」


「まずいつもありがとう
お母さんには迷惑いっつもかけてるけど
本当に大好き・・・
でもちょっとは私のこともちょっとは
考えてくれてもいいと思った
私は何でもできるとおもっていっつも
押しつけに言ってきた・・・
でもね、私にはできない
そんなこともわかってくれないのが
くやしかった・・」


「千沙・・・」

千沙のお母さんが涙目だった


「でもね、何も言わないでそばに
いてくれるときだってあったよね・・
素直に嬉しかった・・・
正直言ってさっき正樹がいってたこと
全部あってるよ・・・
迷惑かけたら、怒らせたらって
びくびくしてた・・・」



「千沙・・ごめ・・・んね・・
おか・・ぁ・・さん・・千沙のこと・・
何にもわかっ・・てなかっ・・・た・・・」


「ううん・・千沙こそ・・本当にごめんね!」


2人は抱き合いながら泣いていた


俺はその間ずっとそばで笑って


2人をみていた


いつかこんな2人みたいに


千沙とも分かち合いたい・・


そう思った