親指の恋

「もしかして翔ちゃん??」


「えっ?」



「あ、そうそう」



「覚えてないかな??私ここのオーナーの
西野れいです!よろしくね??翔ちゃんとは
3回ぐらい会ったことあるんだ」




「そうなのーー??」




「そうだよ翔、翔が3歳ぐらいかな??」



「覚えてないや・・・・ww」



「アハハッそりゃそうよね」




お母さんの事をいっぱい知ってそうな人だった



「あの!!西野さん!!お母さんの事おしえてください」



「・・・・えっ・・あ・・ごめ・・・・ん・・・・」



何か反応がおかしい



思い出すのが辛いから??



いや、でも何だか違う



私の思い違い??




「こら翔やめなさい」



「あ・・・・ごめんね翔ちゃん・・・・」




「翔、あやまりなさい」




「・・・・・ごめんなさい」



「ごめんね私さっちゃんの事思い出せないの」




さっちゃんは私のお母さん、千沙(チサ)って名前だから・


思い出せないってどういうこと??



「あ、ごめん私1度交通事故にあって一部の記憶が
なくなったの」


「それでお母さんの記憶も??」


「・・・・・うん」