親指の恋

「翔、お前ももう中学生だから大人に
なったってお父さん思ってた」



「・・・・・うん」



私はうなずく


「ごめん」




「え?」



「お父さん、もう翔は大人と思ったけど
まだ子供だったな・・・・・・」



「ずっと仕事で忙しい時翔に頼んでばっかだった。」



「ごめん、お父さん私もお父さんが仕事で疲れてるのに
ずっとこんな時だけしか頼ってなかった」


「お父さんもごめんな」



「ううんごめん変なこと言って」



「いいよ、なぁ渋谷やめてもいい??」


「あ、うん・・・・」



「連れて行きたいとこがあるんだ」




お父さんは優しく微笑みながら車をまわした