何かほっとけない。 鈍臭いし、バカだし。 顔はまあまあで、スタイルもまあまあ。 でも、笑顔が可愛い。 大口開けてケタケタと笑う。 女の色気ないけど、俺には何でか女に見えてしまう。 そんなアイツから手紙が来た。 下駄箱に有ったんだ。 直接持ってくりゃいいのに…。 ピンクの便箋を広げると、『田中君へ』。 田中君? 淳司でなく? 田中…君。