チョコは誰の手に【短編】



「もしかして…お前…やっちゃったとか?」


「……もしか…したら…。」


「これさぁ…田中君しか書いてないから、俺も分からなかったけど、差出人がお前だから、おかしいとは思ったけどな。」


はいって感じで、ピンクの封筒を返してくれた。


いや……今更、返されても。


今、私凄く恥ずかしいよ……。


「もしかして、智に渡すつもりだったとか?」


「うん……。」


淳司の言葉に、小さく頷いた。