チョコは誰の手に【短編】

「まどろっこしい事は省いて、シンプルに『好きです』だけにしな?
一杯言おうとするから、テンパるんだからさぁ?」


うぐっ……。


「好き…です。」


ボソッと呟いた。


「いい…。未知留。凄い可愛い
それいっとこ」


大きな、パッチリした目を更に大きく開いて、何故かウルウルさせている。


何で


何処に


そのウルウルの意味が分からない。