金城先輩は校内一の美人である。

そこいらのモデルよりスタイルはよく、一端の女優よりも美しい。

その金城先輩からメールが回ってきた。

金城先輩は、僕と同じ地域歴史研究部に入っている。

地域歴史研究部といっても全く活動していない。

アルバイトや習い事で部活に時間の割けない人が入る。

みんな「とりあえず」で入っているのだ。


金城先輩からのメールは、その地域歴史研究部の集会があるとのことだった。

丁度その日はバイトは休みだし、そんなこと滅多にないから、参加してみることにする。

僕は「了解」と返信した。


気だるい5月のことだった。