あれから5ヶ月。
普通の毎日が過ぎて、相変わらず貴博には意地悪されてた。

そんなとき。
クロぷちが病気で急死してしまった。
当番で学校に来ると動かなくて冷たいハムスター。
私はクロぷちを手に抱いて泣きながら職員室へ向かってた。

なぜか・・・普段は来ない貴博と廊下で会った。
ハムスターを抱いて泣いてる私を見て、すべてをわかったみたいで、無言で職員室へ着いてきた。先生は、
「放課後埋めてあげましょう。」
そういってクロぷちをタオルで包んだ。

クロぷちが死んだことを知ったクラスのみんなは1日中しーんとしていた。

放課後。
クロぷちを埋めるとき、私と茜ちゃんはおお泣きした。短かったけど、学校のない土曜日もお世話してかわいがってた。
先生と一緒に茜ちゃんと健太君は校舎に帰っていった。

どうしても悲しくてクロぷちのお墓の前でうずくまってる私を無言で貴博は見てた。
やっと口を開いた貴博。

貴博「なぁ・・。美咲・・・」
それをさえぎるように私は貴博に
私「今はあんたといたくない!!どうせ馬鹿にするんでしょ!!」
そう怒鳴った。
貴博は
貴博「違うよ。これ使えよ。クロぷちは死んじゃったけど俺はクロぷちといた時間楽しかった。まじめにお世話してたの茶化して悪かったよ。」
そういってティッシュを差し出した。
私「ありがとう。いいとこあるじゃん。」

初めて貴博が本当は優しいことを知った。