偶然窓から見えて、気にしてみてたら気づいたらしい
ぼくは恥ずかしくなって俯いてた
まさか、誰かに知られているとは
格好悪い…
「なんかね、格好よかった」
「だよね。……え?」
「一生懸命努力してるとこが」
野呂野呂のろまな、ぼくが格好よかった?
初めて言われた気がする
「それから野呂が格好良く見えちゃって」
真っ赤になりながら、一生懸命伝えてくれる春川さん
こんなぼくを見ててくれる人がいるなんて、思いもしなかった
「悔しいから、一生言うつもりなかったのに」
頬を膨らせ、見上げるようにして顔を上げる春川さんの目がきらきらしてる
春川さんってこんなに可愛かったっけ?
「私、こんなだし。可愛くないしっ」
「春川さん可愛いよ?」
とっても
思わず口から出てしまった
でも、本当にそう思ったから
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