プルルルル

『かおりぃ?
成人式楽しんだか?』

「うん…。」

『どした?元気ないぞ(笑)』

彼に何て言ったらいいか分からず泣いた。

『おい?大丈夫か?泣いてるんか?』

彼の優しさが苦しい。

「ごめんなさい…。別れて下さい…」

私はそう言った。

『それ本気?』

「ごめんなさい…」

謝る事しか出来なかった。

『……分かった。
理由は聞かんから。だいたい分かるし(笑)』

「えっ!?」

『最近、俺とおっても笑わへんなったし上の空みたいな感じやったしな…』

気付いてたんだ…。

私…最低。

「ごめんなさい。」

『もう謝るなって(笑)
俺に魅力が足りんかったんやな。今までありがとう。』

「ごめん。ありがとう。
大事にしてくれてありがとう。」

彼の優しさが痛いほど伝わってきた。

彼は元気でなっと言って電話を切った。

私は罪悪感でいっぱいだった。

ただその場に立ち尽くし声を出して泣いた。