『なぁかおり。
もう一回…やり直してくれへん?
俺は何も…出来やんけど、かおりのそばに付いててやる事くらいしかないけど…
かおりのそばに居りたいんや…』

「でも……
いつかかおりはおらんくなるんやで…」

『かおりなら大丈夫!絶対ずっと生きるから!
それくらいの根性あるやろ(笑)』

純ちゃんはそう言って笑った。

そしてポケットから出した箱を私にくれた。

「えっ!?
こんな高いのどうしたん?」

赤い箱を見てカルティエだと直ぐに分かっていたけれどビックリした。

中身はラブブレス。

私がいつか大好きな人からプレゼントされたいと雑誌を見ながら話していたラブブレス。

私はまた泣いてしまいしゃべれなかった。