「そっかぁ…。ほなら別の席に移ろうか?青年団やなしに別の席に。」

『指名した意味なくなるやんけ!俺に付いてたら嫌な事もされんで済むやろが』

と言ってさっきまで私が着いていた席を指差した。

「うわぁ…」

『もう辞めれよ。男でも無いし、あんまキツク言う立場やないけど…』

さっきまで私が着いていた席は悲惨な事になっていた。

無理矢理飲まされ、触られ…。

ボーイが必死で止めているが無理だろう。

でも正直…そんな光景に慣れていた。

ショウ君が大人になったように…

私も大人になり水商売という荒波に揉まれて心がすさんでいた。