気が付くと病院のベッドの上だった。

誰かが手をギュッと握っていたので目線をやるとビックリした。

「ショウ君!?」

『良かった…
バイト先から倒れたって連絡あって迷ったけど…来た。』

「ごめん…迷惑かけた…」

『痩せすぎやぞ…
ちゃんと食べてるか?
医者は栄養失調やてゆーてら』

「食べてももどすの繰り返しやな(笑)
ショウ君は元気?」

『そうか…。ちゃんと食えよ!
俺は元気やな(笑)』

心なしかショウ君も痩せたように見えた。

『石田とかゆう奴お前の事好きみたいやな(笑)』

「えっ!?」

『病院来た時に
《本当は連絡したくなかったですけど規則ですので!
あなたが来ない人間なら無理矢理でも、かおりさんを自分の物にするつもりでした。
でも、かおりさんが選んだ人なら来ると思ってましたがね(笑)》
って言われた(笑)』

「えぇー!なにそれ(笑)
勝手な事ばっか!」

『でも…あいつ若いのにシッカリしてるな!
あいつならお前を安心して任せられるけどな(笑)』

ショウ君は寂しい笑顔でそう言った。

私は気付かないふりをしてお礼を言い、もう大丈夫と告げた。

ショウ君はまた何かあれば電話しろと言い帰って行った。