「ショウ…君…寂しいよ…」

『泣くなって…
なんぼ泣いても抱き締めたり涙拭いたりできやん…』

「……ごめん…」

『また電話するから!
元気でちゃんと仕事せーよ!夜はもうすんなよ!』

「分かってる!
ショウ君も元気で…」

私は精一杯の強がりを見せた。

こんな強がりはショウ君にはお見通しだったと思う。

私は電話を切り一晩中泣きちらした。

涙は枯れない。

止めどなく溢れて流れた。

泣きたい時は泣けばいいってショウ君が教えてくれたから。

泣いたらその分、笑える時が来るって。