キャッチボールを終えたあたし達はまたあたしの家に入る。 お母さんにも挨拶したいって颯太が言うから、帰りを待つことに。 『なあ、苓那』 「うん」 『今でも俺のことキライか?』 「うん」 適当に相槌をうつ。颯太の顔みたら、泣いちゃいそうで怖かった。 そのとき後ろからギュッと抱きしめられた。