―――――キーンコーンカーンコーン‥
「マサ‥ぃまチャイム鳴ったよね‥何限目?」
「‥‥‥2限目?ぐらい」
「ぅーわ‥アタシ次、体育なんだけど」
「‥んじゃサボるか」
「さすがマサ!さんきゅ」
「‥‥‥はいはい。」
なんて正巳と話しながら
鞄を持ったまま屋上に向かった。
―――――‥‥ガチャガチャ。
「あ、やっぱり開いてる!‥ん〜‥あったかい」
「お前はノンキだな‥‥」
「まぁまぁ、正巳もおいで」
「お前に正巳って呼ばれると変な感じする‥‥」
「じゃあマサ!‥おーいで?」
「‥‥はぁ‥‥相変わらずだな‥‥お前にはある意味、負けるわ。」
正巳はそう言って
アタシのそばにきて
アタシの膝の上に頭をおいた。
アタシはいま正巳を
ひざ枕している形で
屋上でひなたぼっこしている
二人の時間は
とても、穏やかで‥
正巳はいつの間にか
眠っている。
正巳の髪を撫でながら
昔の事を思い出した‥
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