そして、
「いっぁ・・・!」
それを彼女の首に突きつけた。
バチッという音がして彼女は小さく悲鳴を上げた。
そして、そのまま倒れる彼女を自分の腕で支える。
僕は彼女を自分の背中に移動させておんぶした。
今の彼女は気絶していて正直重い。
「あと少し・・・。」
僕は彼女を背負いながら、さっき彼女を気絶させたもの、スタンガンを鞄の中にしまう。
「あと少しで・・」
僕の作戦は成功する。
まさかこんなに簡単に彼女が落ちてくれるとは思わなかったが、僕としてはこの方が都合がいい。
自分の鞄と彼女の鞄を拾い、僕は自分の家へ向かう。


