「・・ねぇ、これ・・何?」



彼女が僕に問いかける。


その声には怒りが混ざってる気がした。



「何って、首輪のこと?それとも今の状況?」



僕はあえて笑いながら答えてみる。




「どっちもだよ!人のこと呼び出したと思ったら、こんな場所に連れてきて!!」




こんな、なんてひどい言い草だな。


この部屋は君の為にわざわざ準備したのにさ。




「私、帰るから!」



怒って帰ろうとする彼女の腕を掴む。




「帰る?そんなの許すわけないでしょ?」




せっかく捕まえたのに。

僕の努力をすべて無駄にするの?