【短】籠の中の小鳥




僕は急いで飲み物を取りに行き、彼女のいる部屋へ戻る。




「・・・あれ?」



部屋の中からガチャガチャと物音がした気がした。


耳を澄ましてみると・・・やっぱり物音がする。



もしかして、彼女が起きた?

それ以外には考えられない。


そうだとすれば、やっと待ち望んだときが来た。




僕は興奮する気持ちを何とか抑え、部屋のドアを開ける。


すると、そこには思った通り目を覚ました彼女が。

彼女は僕がつけた首輪を外そうとしてた。



さっきの物音の正体はこれか。

そんなことしたって取れるわけないのにね。

その首輪は鍵がないと外せない仕組みになってるんだからさ。




そのまま彼女を黙ったまま見てると、ようやく彼女は僕の存在に気付いた。


僕の姿を見て驚いたように目を見開く。