だけど、彼女が目を覚ます気配はない。
ねぇ、早く起きて。
起きて、僕に良く顔を見せて?
早く見たいんだ。
君がどんな顔をするのか。
すごく、すごく楽しみなんだ。
あぁ、君の顔はどんな色に染まるんだろうね。
絶望?恐怖?怒り?
どれであってもおもしろい。
だから、早く起きてよ。
僕は待つのは嫌いなんだから。
「・・なんか飲み物でも持ってこようかな。」
彼女が起きた時の為に。
餌はちゃんとあげないといけないからね。
僕は立って、一旦飲み物を取ってくることにした。
もちろんドアに鍵をかけて。
せっかく捕まえた君が逃げないように・・ね。


