大切なもの


花梨は勉強もできるし、

スポーツだって、女子の中じゃぁ、優秀な方だ。


そんな、可愛くて、まじめで、性格よくて、

うん。一言で言うと、

才色兼備なわけだ。


そんな花梨から、

あんな言葉が飛び出るとか、

考えてもみなかったわけだ。


「お、俺はいいけど、

花梨は大丈夫なのか???」


成績だって、学年で上の方だし、

サボりって、先生に目にとまっちゃうことだぞ。


優等生の花梨が、

そんなことして、先生がぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!


って、どうでもいいか。

こんなこと。


「俺、とっておきのサボりスポットしってるよ!!」


自慢できることじゃねーけど。

二人ですごすには、

十分すぎるくらいだ。


多分この学校であの場所を知ってるのは俺だけかもな。


なんせ、俺が作ったみたいなもんだからな。