「心奈もそろそろ新しい恋しなよね。」 「気が向いたらね。」 私は溶けかけのアイスを口に運ぶ。 「そうやってまた逃げる~。恋は追うものだよ!」 「私は秋乃と違って待つタイプですから。」 「んもぅ!そんな事言ってたらおばあちゃんになっちゃうよ~。」 「はいはい。」 今は恋なんて必要ないような気がする。 なくても生きていけるし。 また誰かを手放すのはこりごりだ。