「心奈、もうちょっと奥まで行こう。」 「絶対やだ。」 私は断固拒否。 「何で?」 「殺されるから。」 「アホかっ、殺さねーよ。」 「いいよ。そのかわり浮き輪引っ張って。」 星は面倒くさそうに浮き輪を引っ張った。 「星見て!」 「あ?」 「あそこの岩影。何か登れそう。」 私が指差すと星は 「行ってみるか。」 と言って私を引っ張った。