なぁーんだ。 俺の事で笑ってたんじゃないんだ。 興味がないっつーか、 完全スルー。 別にいいけどさ、 「ごめん、山さん。俺平気だよ!」 むくっと起き上がって言った。 「もう一回やっていい?」 「あ、うん!俊が平気なら!」 「ありがと。俺は平気!」 ニカッと笑って、 スタート位置に再びつく。 そして走り出す。 今度は転ばなかったけど、 タイムは酷かった。 このあと峰山先生に 怒られたのは言うまでも無い。 俺は、だらだらと家に帰った。