ひなたぼっこ


「準備おっけー?」

「いいよ~!」

「じゃあ行くよ~。」

「よーい・・・スタート!」


俺は全速力で駆け抜ける。

周りの話し声も、鳥の声、

風の音、何も聞こえない。

無我夢中で走った。


この全力で走ってる瞬間が

俺はたまらなく好きだった。


しかし


足の感覚がなくなってきた。

一瞬、ふわっと気が抜けた。

自分の足と足がからまった。



そのまま俺は転んだ。