「あ!バスの時間なるよ!!帰ろっか」


「うん♪」


あたしは明るく返事をして、翔と一緒にバス停へ行った。


地元が一緒だと、帰りはいつも一緒に帰ることができる。


バスの中でのあたしは、いつも翔の隣で、周りの目を気にせず、翔にぴったりくっついていた。


今思うと笑えるね。


そして、バスの1番後ろの座席が、あたしと翔の特等席だったんだ。


あたしの家のほうが高校に近いので、先にバスを降りる。


「じゃぁまた明日ねっ!」


「うん、バイバイ!」


あたしは翔と別れてバスを降りた。
そして家へ帰った。


家に帰ると


「おかえりー♪制服違和感ありすぎ!(笑)」


元気な母さん。


「きもーい」


最近反抗期の4つ年の離れた妹。


「ただいまー!あ、ユカおかえりー!」


そして後ろからあらわれた父さんがいた。


仲いい友達ができたことを家族に話すと、「さすがユカだね!」って言ってくれた。


こうしてこの日は不安と希望の両方が入りまじったまま、おわった。