「2人とも3組?♪」


「「うんっ☆」」


あたしとハルは、その女の子の問い掛けに、答えた。


「うちも3組だよ!愛奈って言います!アイって呼んで。1年間よろしくっ♪仲良くしてね〜!!」


「「こちらこそ〜☆」」


アイへの第一印象は、髪はストレートで、小っちゃくって可愛い感じ。


この子とも仲良くやってけるって思った。


「てか、遥ちゃん、元中学一緒だよね?(笑)」


「あ!だねっ!!クラス一緒になったことなかったけど、見たことある〜!!!」


ハルとアイが行っていた中学校は中心部にあるので、1学年の人数が多く、クラスも多かった。


だから話すのは、この時が初めてだったんだって。


ハルとアイとあたしの3人で話していると、これから1年間お世話になる担任の女教師が教室へ入ってきた。


「席ついて〜」


「じゃぁまた後で話そっ☆」


2人と話すのをやめて、自分の席につく。


おはようございます。御入学おめでとう!!‥」


セリフのような話が、長々とされた。


「‥それでは、今から入学式があるので廊下に並んで」


その担任の言葉で、生徒たちが次々と教室を出る。


あたしも、その中の1人として、教室を出て廊下に並んだ。