自分の知らないところで自分の噂がされている。


あまりにも気分が悪いので、翔に相談してみることにした。


帰る時はいつも一緒だったので、この日も普通にコンビニで待ち合わせ。


そこから一緒にご飯食べよってなったから夕飯を食べに、ラーメン屋に行った。


ラーメン屋について、学割定食を頼み、席に座った。


「ねぇ翔‥」


「ん?どぉした??」


「最近あたしのクラスに、翔のクラスの子かはわからないけど、女の子が来て、指差されるんだけど‥」


「ユカのことを指差すってこと?」


「うん‥。なんか噂されてる」


翔は、アッと言うような顔をした。


「心当たりあるの?!」


あたしは問い詰めた。


「これが原因かはわからないけど‥前から、同じクラスの女とか隣のクラスの女からメルアド聞かれたんだ‥でもユカが嫌がると思ったから全部彼女がいるって断った。それでどの子〜?ってなって、ユカと撮ったプリクラ見せちゃった。それで、その子たちがユカのこと探しに行ったんかもしれない」


あたしは嬉しかった。
女の子にメルアドを聞かれたってことに関しては、嫌な気持ちになったけれど、彼女がいるってハッキリ断ってくれたことで、少しでも信じれなくなった自分が恥ずかしくなった。


噂されたことなんか、どぉでもよくなったんだ。


やっぱり翔は、あたしのことを思ってくれてる。
これから何があっても信じなきゃっ。
そう思った。


「ありがと、翔」


「なにが?(笑)」


翔は素直じゃない。
でもこの時、翔は隣で嬉しそうに笑ってた。
素直な言葉は言わないけれど、翔は、直ぐ顔に出るんだ。