二度と戻れない場所

高校に入学して何日かたった。


学校では、ハルとアイの2人とよく一緒にいて、いろんな話をし、お互いのことを知っていった。


ハルとアイが、翔がどんな人か見たい!って言ったので、ある日、休み時間に3人でこっそり1組へ行った。


1組に行くと、やっぱりクラスの雰囲気も違って、変な感覚だった。


「あの人だよ。髪をクシャクシャにしてる人!」


翔は、男の子と話していたので、少し安心。


男の子の中心にいて、中学のころと変わらず騒いでいる。


中学のころはクラスが一緒だったので、クラスが離れた今、ちょっと距離が遠くなった気がした。


「かっこいいじゃん!!!」


「入学式ん時見つけたイケメン君じゃん!!!!」


2人はびっくりしていた。


翔ってそんなにかっこいい?
確かに顔は整っていて、髪型も他の男の子に比べたら、しっかりセットしてある。


ずば抜けてかっこいいってわけじゃないけれど、多分彼女という存在がなければ、普通にモテるかもしれない。


ハルとアイには彼氏はいない。
だから、あたしのことが羨ましいっていつも言ってた。


入学して何日かたったくらいから、違うクラスの女の子が、あたしのクラスにやってくることが多くなった。


「あの子じゃない?あの、ミニーちゃんのパスケースついてる鞄の子!」


「あのロングヘアーで茶髪の子!!」

「髪巻いてる子?」


このような会話が、よくあたしの近くに来た人が言っていた。


‥ミニーちゃんのパスケースをつけているのは、このクラスでは、あたししかいなかった。


翔が旅行に行ったとき買ってきてくれたパスケース。
翔はミッキーで、あたしはミニーのパスケースで、おそろいなんだ。


それにあたしはロングヘアー。
髪は自毛だけど、茶色かった。
たまに髪も巻いていた。


だから完璧あたしのことだってわかった。


知らない女の子たちから噂されてる‥なんだろう?


なんとなく理由は、翔の彼女だから‥って、想像がついた。