マジック・エンジェルほたる

 セーラは「……あのねぇ、由香ちゃん。まったくとはいわないけど…九匹のネズミさんがキツネさんを噛んでいるみたいで…ちょっと意味が通じないわね」とズッコケて、呆れ顔で呟いた。そして、ちょっとインテリ風に、「キューソ、ネコをかむ…ね。意味は、弱いもの(ネズミさん)でもあまりにいたぶられて追い詰められれば頭にきちゃって強いもの(ネコさん)に反撃しちゃうっていうことね。だから弱者を甘くみちゃいけないのよ。つまり…弱いものの必死の反撃って意味ね」
「ふーん。」二人の”出来そこない”蛍と由香は少しだけ関心してうなづいた。しかし、意味は理解してなかった。……
「それよりさぁ。なんであの時の闘いでレインボー・アタックが効かなかったのかなぁ?」「レインボー・アタックって何?洗剤?」
「まぁ、いいから由香ちゃん…黙っててよ。ねぇ、セーラ…なぜかなぁ?」
 セーラは少し考えてから「わからないわ……でも敵もそんなに馬鹿じゃないってことね。きっと、蛍ちゃんの技を研究してるのよ」
「レインボー・アタックって何?洗剤?」
「まぁ、いいから由香ちゃん…黙っててよ。そうか…研究してるのかあっ」
「あの…レインボー・アタックって…?」
「黙ってて、っていってるっしょ!」蛍の冷たい言葉に由香は反発して「な、なによっ!何よ、なんなのよっ!!頭にくるわね、その言い方!なにがレインボー・アタックよ。スポーツ少女アニメ、例えば『アタック・ナンバーズONE』とかの観過ぎなんじゃないの?! と、皮肉たっぷりに怒鳴った。
「なによ、由香ちゃんってば…そんな古いアニメ番組名なんてだしちゃってさぁ。もっと新しい、『エンピツしんちゃん』とか『トラコンポールGT』とか『セーラ・ムフーン』とか『トラエモン』とか……そういうアニメ番組名いってよね」