「うわっ!」
なんとか光剣をかわした。だが、今度は、フィーロスの両手から炎の剣が矢継ぎ早に放たれた。……直撃はなかった。が、蛍の近くの床面や壁にぶつかり、亀裂が走るとバウッ!と大爆発を起こした。なおも攻撃してくるフィーロスに底知れぬ恐怖を感じた蛍は、必死に、逃げ出した。ほんとに負け犬だ。
だが、次の瞬間、恐怖は頂点に達した。「うあぁっ!」蛍は何十という炎の剣に周りを取り囲まれ、行く手を遮られてしまったのだ。悲鳴すら掠れ、足をひっかけて転んだ蛍に、容赦なく炎の剣が迫る。
「いやだぁーっ!誰かぁ、なんとかして!」
彼女は思わず涙声で絶叫した。
「痛っ!」蛍は手首に軽い傷を負った。と、その後、パペットと化した宝林が「ブアァッ!」とわけのわからない叫びをあげながら彼女に襲いかかった。由香の苦悩の表情や自分の人生で楽しかったことなどが蛍の頭の中に走馬燈のように駆け巡った。…殺される!私……死んじゃうの?!
・
「由香ちゃん、大丈夫?!しっかりするのよ!」
セーラは倒れ込んでいる由香に近付いて、少し泣きそうになりながら呼び掛けた。そして、じっと由香の顔を覗きこんだ。とてもきらきらとした表情をしている。
「う……痛たた…」しばらくして、由香は微かにうなって、全身を小刻みに震わせ、荒い息を何度もついた。…生きてるわ!
妖精は「ま、待っててね、由香ちゃん。いま、楽にしてあげるから……!!」と同情を込めた口調でいった。そして、「タターナ…」と声のトーンをおとして、燐とした表情をして左手の人差し指を天にかざして、
「タターナ・ラーマヴァーナ・アンダージュ・パ・ダクシオン!!」
と、”慈愛の神タターナそして天空の神ラーマヴァーナよ…癒しの風を与え給え”という意味の呪文を可愛らしい声で唱えた。すると、セーラの人差し指からきらきらと輝く癒しの風が吹いて由香の体を包み込んだ。やがて由香は瞳を開けて、
「…ううん。う……あ、あれっ?!」そんな風に驚いて、ゆっくりと起き上がった。そして、不思議そうに自分のからだを舐めまわすように視線を走らせた。「…な、なんで?!どこも痛くないし、傷もない。血もでてないわ!」
「由香ちゃん!」セーラは不思議そうに立ち尽くしている由香に熱心な口調でいった。
なんとか光剣をかわした。だが、今度は、フィーロスの両手から炎の剣が矢継ぎ早に放たれた。……直撃はなかった。が、蛍の近くの床面や壁にぶつかり、亀裂が走るとバウッ!と大爆発を起こした。なおも攻撃してくるフィーロスに底知れぬ恐怖を感じた蛍は、必死に、逃げ出した。ほんとに負け犬だ。
だが、次の瞬間、恐怖は頂点に達した。「うあぁっ!」蛍は何十という炎の剣に周りを取り囲まれ、行く手を遮られてしまったのだ。悲鳴すら掠れ、足をひっかけて転んだ蛍に、容赦なく炎の剣が迫る。
「いやだぁーっ!誰かぁ、なんとかして!」
彼女は思わず涙声で絶叫した。
「痛っ!」蛍は手首に軽い傷を負った。と、その後、パペットと化した宝林が「ブアァッ!」とわけのわからない叫びをあげながら彼女に襲いかかった。由香の苦悩の表情や自分の人生で楽しかったことなどが蛍の頭の中に走馬燈のように駆け巡った。…殺される!私……死んじゃうの?!
・
「由香ちゃん、大丈夫?!しっかりするのよ!」
セーラは倒れ込んでいる由香に近付いて、少し泣きそうになりながら呼び掛けた。そして、じっと由香の顔を覗きこんだ。とてもきらきらとした表情をしている。
「う……痛たた…」しばらくして、由香は微かにうなって、全身を小刻みに震わせ、荒い息を何度もついた。…生きてるわ!
妖精は「ま、待っててね、由香ちゃん。いま、楽にしてあげるから……!!」と同情を込めた口調でいった。そして、「タターナ…」と声のトーンをおとして、燐とした表情をして左手の人差し指を天にかざして、
「タターナ・ラーマヴァーナ・アンダージュ・パ・ダクシオン!!」
と、”慈愛の神タターナそして天空の神ラーマヴァーナよ…癒しの風を与え給え”という意味の呪文を可愛らしい声で唱えた。すると、セーラの人差し指からきらきらと輝く癒しの風が吹いて由香の体を包み込んだ。やがて由香は瞳を開けて、
「…ううん。う……あ、あれっ?!」そんな風に驚いて、ゆっくりと起き上がった。そして、不思議そうに自分のからだを舐めまわすように視線を走らせた。「…な、なんで?!どこも痛くないし、傷もない。血もでてないわ!」
「由香ちゃん!」セーラは不思議そうに立ち尽くしている由香に熱心な口調でいった。


