マジック・エンジェルほたる









 最終章 正義・平和・喜び…輝かしい未来へ!
    VOL・ファイナル 魔術天使の伝説

  螢と妖精セーラは仲間の死体をみて愕然とした。が、もう立ち止まらなかった。
「皆の”死”を無駄にしないためにも…いかなきゃ!そして…闘って…敵を倒すのよ!!」 螢のその言葉は胸の奥から引き出したものだった。戦士の勇気。復讐…そして運命。
 クレムリンから噴出した亡霊の群れは宇宙中に蔓延し、地球の町並みをも破壊していった。パリ、ロンドン、東京、ワシントンDC、カルカッタ…。それまで地上にそんざいしなかったあらゆる災いが宇宙中に広がっていくようだった。この人類の危機を救えるのはかろうじて螢だけだ。たったひとつのエルピス(希望)……。

  螢はすぐに戦闘体制にはいった。が、「レインボー」を何度も放っても魔の女王ダンカルトにはきかなかった。無数の光剣がダンカルトから放たれ、何度も螢を襲い、辺りの壁や床がふっ飛んだ。剣がかすって服がきれ、螢の腕や額からどっと血が流れた。息が苦しい。「はあはあ…はあ…レインボー……」
「死ね!!マジックエンジェル!」
「どうすれば……このままじゃ皆の死が無駄になっちゃ…う…よ」
「螢ちゃん…もう一度”レインボー・アタック”を放つのよ!」
 …え?そういったのは妖精セーラじゃなかった。死んだはずの有紀達だった。…幽霊?そういえば彼女らの姿は透き通って見える。「螢!」「螢ちゃん、やるんだ!」
「……うん!」
 螢は息をして「レインボー」とお札をかかげた。辺りからオーラが集まる。有紀の…由香の…美里の…妖精の、すべての人々のオーラ。そして、彼女は叫んだ。
「…アターック!」