マジック・エンジェルほたる

 憲兵は冷酷な表情のまま「ニェット!ニェット!」といって、なおも食いさがる螢をどん!と押し倒した。「いたっ!なによーっ、もおっ。」…このままじゃだめだ。
 帰りかけた美里と妖精は決心した。こうなりゃ強行突破だ!「いくよ、皆!」「え?」 美里はダッシュして憲兵達を殴り倒していった。妖精も「ファイヤー・ストーム」という魔法で憲兵たちを火傷させる。
 螢たちは茫然としてから、仕方ない、といって「お札で」大勢の憲兵たちを倒していった。エンジェルズたちはロシア人憲兵たちを殴り倒した。
”ピーッ”憲兵のひとりが仲間を呼ぶ。そして、螢たちは大勢の憲兵たちに取り囲まれた。「私にまかせて」セーラはそういって”スリーピング(眠り)”の魔法を唱えた。するとどうたろう?憲兵たちやヤジ馬らはゆっくりゆっくり…すやすやと赤ん坊のように眠りにおちてしまった。
「ヘェーッ、すごいじゃんセーラ」
「まあ、ね。……そんなことより行くわよ、皆っ」
 四人と一種はクレムリンの中へと消えた。

  薄暗い通路を駆けていく四人と一種。「どこかに空間のゆがみがあるはずよ!」「そこが魔界への入り口ねっ」「そうよっ!」
 有紀は大きなツアーリ風の扉の前でたちどまった。「皆、ここ!」
 美里が、怪しい気な妖気がもれている扉をあけると、バック・ドラフトのように黒い妖気が吹き荒れた。
「ここみたいだねぇ」美里は確信した。
 戦士達は部屋の中「空間のゆがみ」のなかへと向かって駆け出した。しかし、激しいスパークで弾き飛ばされてしまう。「きゃあっ!」
 しばらくすると暗い空間の入り口にダビデが現れた。そして彼は「きたな、戦士ども!」といった。
「ふんっ。くらいなさいっ!!レインボー…」
 螢がお札で攻撃しようとした時、ダビデが螢を掴まえた。ーうあっ!空宙に吊される螢。