あれからもう数日が経過していた。螢たち三人は下校路をトボトボ歩きながら美里のことを話していた。それは、しんとした感傷だ。
ーと、しばらくして、
「やぁ。螢ちゃん、由香ちゃん、有紀ちゃん!」
と、背後から明るく呼び止める声がした。三人はふりかえった。
「ーみ、美里ちゃん!」
美里は三人に答えるように「そう。美里ちゃんさ。ー元気してた?!」と微笑んだ。
「えぇ。まあ……でも美里ちゃん…もういいの?」
「あぁ」彼女は明るく笑った。「もう気にしてないっていったら嘘になるけど……いつまでも悲しんでたって何も変わらないからさぁ。だから、明るく生きようって決めたんだよ」「…そう。」
「あ!ところでさぁ。うちのオヤジが皆を家に招待したいっていうんだよ。そして、この前の失礼を謝りたいってさぁ。……どう?来てくれる?」
三人は美里の問いに「もちろんよっ!」と元気一杯に答えていた。でも、次の瞬間、
「ちょっとヤバくない?食べ物とかに毒を入れられたりしてさぁ…」と皮肉屋の由香はやっぱり呟いていた。
美里の(本当は健三郎の)豪邸の午後。あの冷血漢がニコニコと大喜びで螢たちを迎えた。そう…あの黄江健三郎が…である。
「…この前はすまなかったねぇ。失礼なことをいって……許してくれるかね?」
健三郎の優しい口調に、三人は「もちろん」と答えていた。そして、三人と美里と健三郎は笑いあっていた。幸福の瞬間…だ。
しばらくして……、


