マジック・エンジェルほたる

 誰からも見放された螢は、ダビデの攻撃を必死に兎のようにピヨンピョンピヨンピョンと飛び跳ねてかわしていた。
「きゃあ!なによっ!!もおっ!!ーうあっ!」
「蠅め!バッタのように飛び跳ねおって!死ね、死ね、死ねーっ!!」ダビデは狂気の笑みを浮かべて光矢を両手から何度も放った。…蠅め!
 と同時に、
「待ちなっ、このうさんくさそうな野郎!先輩の仇を討ってやるよっ」
 美里のボーイッシュな声が響いた。
「なにっ?!」ダビデは彼女の方を振り向いた。
 美里は、「おい、お前。このあたしがお前に天罰をくらわしてやるよ!」といった。そして、同時に、「イエロー・ドラゴン!」とお札を前に突き出して叫んだ。グアァ…ッ!とお札から「黄色の龍」が飛びだして空中を泳ぐように疾風のスピードできらきらと飛び進む。そして、空間を走って、黄色の光りの龍はダビデにぶちあたった。
「うあぁっ!」
 直撃をうけて、ダビデは吹き飛ばされて地面に転がった。しかし、よろよろと起き上がった。「なんだ?!…くそったれめ」
「螢ちゃん、いまだよ!」美里は茫然と立ち尽くしている螢に熱心にいった。そして、身をひるがえしてすぐに倒れこんでいる先輩の所へ駆け出した。「封印するんだ!」
「そうよ、螢ちゃん!」
「螢っ、やれっ!!」
 いつの間にか由香と有紀が戻ってきていて、彼女に声を掛けた。「ヒロインなんでしょ