マジック・エンジェルほたる

化け物!くらいなっ!」
「死ね!」
 ダビデは憤慨して、攻撃してくる美里を右足で蹴り飛ばした。そして、きゃあ、と地面に叩き付けられた彼女に向かって光矢を放った。次の瞬間、美里はよける間もなくなって、恐怖で身を凍らせて絶望的な眼をギュッと閉じた。
「うああぁっ!」
 しかし、光矢の直撃をうけて激痛に顔をゆがませたのは美里ではなかった。それは宮木先輩だった。先輩が自分の身をなげうって美里を守ったのだ。
「ーせ、先輩っ。宮木先輩っ!」
 美里はゆっくりとスローモーションのように倒れ込む宮木を抱き抱えて、涙声で叫んだ。「しっかりして、先輩っ!!」
「美里…ちゃん」宮木武蔵は、いつものように優しい顔をしていた。激痛で表情はゆがんでいたけど、その顔はきらきらと輝いてみえた。ー先輩っ!
「お待ちなさい!」
 伝説のマジックエンジェルの三人がやってきたのは、その後のことだった。螢と由香と有紀の三人はお札を出して、それぞれ決め台詞のタンカをきった。
「この、またでたな!伝説の戦士ども!!…アラカンの仇をうってやる!」
 ダビデは健三郎をゴミのように道路に投げ捨てると光矢を何度も放って攻撃してきた。「レインボー・アターック!」
「レッド・ハリケーン!」
「ブラック・スモーク!!」
 虹色の閃光と赤いハリケーンと黒豹が、猛速度で空間を走り抜けて、ダビデ目指して突き進んだ。しかし、三人の攻撃、赤いハリケーンも虹のアタックも黒煙もダビデにひらりと余裕でかわされてしまった。
「なによっ、またまたなの?…ちょっと、もう少しさぁ、正義の味方の私たちの立場を考えてほしいわねっ!訴えちゃうわよ!!」
「なにいってんの?由香ちゃん…いつから正義の味方になったってのっ?!正義の味方っていうのはヒロインの私……青沢螢ちゃんだけなのよ!由香ちゃんも有紀ちゃんもオマケみたいなもんでさぁ…」