しばらくすると、またまた神保が、
「こらっ、青沢っ!赤井っ!こらっ!!このっ補習だっていっといたろっ。なにをチョロチョロしてるんだ!この鼠、ドブ鼠!!」
とA組の教室を覗いてふたりを怒鳴った。そして、「こら馬鹿コンビ!はやく教室に戻って数学と英語と社会科のテストを終わらせないと殴り殺すぞ!」とツカツカせまった。「くそっ!お札よ……」
「ちょっと!神保を封印してどうしようっての?」
「それもそうだ」ふたりは顔を見合わせて笑った。で、少し恐怖を感じつつ、「逃げるが勝ちってね!後は野となれ山となれっ、君子危うきに近寄らずっ」
「え、きみこ(君子・くんし)ちゃんって誰?」「くんし!」
とりあえず二人は「補修なんて嫌ですよーっだ!」と捨て台詞を残しつつ、明るい表情で呆然とする有紀を連れ去った。……
神保先生は走って逃げのびた三人の姿を見送って「あの二人…絶対殺してやる」と茫然と呟くしかなかった。
場所は「ビックリ・エコー」である。なんのことはないカラオケ・ボックスだ。
カラオケ・ブームで猫もしゃくしもマイクを離さない時代。自分の意見を社会や学校でいえないから歌って精神的な鬱屈を晴らす。マイクを握って大声で歌う。他人の歌もきかずに「リスト」に目を走らせて「次の自分の曲」を探す。そしてヘタくそに歌って賞賛をもとめたりする。ひどいメンタリティだ。
…場所は、ボックス内、……。
赤井由香はビートルズおたくらしく、ジョン・レノンの”イマジン”と”スタンド・バイ・ミー”を全然違う英語の発音で歌った。
青沢螢はいつものように「セーラー・ムフーン」の”ムーンライトも伝説”を歌ったがひどいオンチでありその騒音で由香も有紀も耳が少しおかしくなった。
そして懲りずに、今度はTruffの”オーバーナイト・ダンシング”を熱唱した。
オーバー・ナイト・ダンシング…。
「ちょっとあんたヤメてよ!耳が腐っちゃうでしょ!!」由香は思わず怒鳴った。
「こらっ、青沢っ!赤井っ!こらっ!!このっ補習だっていっといたろっ。なにをチョロチョロしてるんだ!この鼠、ドブ鼠!!」
とA組の教室を覗いてふたりを怒鳴った。そして、「こら馬鹿コンビ!はやく教室に戻って数学と英語と社会科のテストを終わらせないと殴り殺すぞ!」とツカツカせまった。「くそっ!お札よ……」
「ちょっと!神保を封印してどうしようっての?」
「それもそうだ」ふたりは顔を見合わせて笑った。で、少し恐怖を感じつつ、「逃げるが勝ちってね!後は野となれ山となれっ、君子危うきに近寄らずっ」
「え、きみこ(君子・くんし)ちゃんって誰?」「くんし!」
とりあえず二人は「補修なんて嫌ですよーっだ!」と捨て台詞を残しつつ、明るい表情で呆然とする有紀を連れ去った。……
神保先生は走って逃げのびた三人の姿を見送って「あの二人…絶対殺してやる」と茫然と呟くしかなかった。
場所は「ビックリ・エコー」である。なんのことはないカラオケ・ボックスだ。
カラオケ・ブームで猫もしゃくしもマイクを離さない時代。自分の意見を社会や学校でいえないから歌って精神的な鬱屈を晴らす。マイクを握って大声で歌う。他人の歌もきかずに「リスト」に目を走らせて「次の自分の曲」を探す。そしてヘタくそに歌って賞賛をもとめたりする。ひどいメンタリティだ。
…場所は、ボックス内、……。
赤井由香はビートルズおたくらしく、ジョン・レノンの”イマジン”と”スタンド・バイ・ミー”を全然違う英語の発音で歌った。
青沢螢はいつものように「セーラー・ムフーン」の”ムーンライトも伝説”を歌ったがひどいオンチでありその騒音で由香も有紀も耳が少しおかしくなった。
そして懲りずに、今度はTruffの”オーバーナイト・ダンシング”を熱唱した。
オーバー・ナイト・ダンシング…。
「ちょっとあんたヤメてよ!耳が腐っちゃうでしょ!!」由香は思わず怒鳴った。


