「・・・・夜」
え?
未紅?
まさか。
「・・・聖・・夜」
いや、間違いない。
俺は振り返り叫ぶ。
「未紅!?」
暗くひどい嵐の中未紅の姿が・・・見えた。
「聖夜!」
未紅は俺に近づくと腕をつかむ。
「体は?平気?」
「あ、ああ」
俺は突然のことであっけにとられていた。
「どう・・・・して?」
「え?」
「どうして未紅が・・・」
「亮介さんが・・・あ!これを!!」
そう言ってマントを俺に掛けてくれる。
「これは?」
「新しいマント・・・だ・・キャッ」
風に未紅の体が飛ばされそうになる。
俺は腕をつかんだ。
「ありがとう・・早くこのマントを・・・」
「あ、ああ」
未紅がもって来てくれたマントは今までのマントと比べ物にならないくらい丈夫なものだった。
「これは・・・良いな」
「はい」
嵐の中、微笑む未紅。
「こんな中、良く来たな」
「・・・前に聖夜に助けてもらったことがあったから・・今度は私が・・・」
「そうか。・・ありがとう」
「うん・・・行きましょう。一緒に手伝います」
「ああ、いいのか?大丈夫か?」
「はい」
「よし」
俺たちはゆっくり進みだす。


