花音はついに、ケータイ小説文庫を退会する決意を固めた。これ以上、醜態を曝す事に耐えられなかったからだ。

花音はその旨を、まずツクシと栞に報告する為に、雑談掲示板に書き込んだ。



私、ケータイ小説文庫を退会して、他のサイトに移籍しようと思うんだ。

このままあそこに居ても、もう書籍化の可能性は無いし、悪い噂が流れているからどうしようもかいし…


その書き込みを見て、ツクシは焦った。

他のサイトにはBBSが無い所もあれば、3ちゃんねるにスレッドが無い所もある。それに、そのサイトのシステムによっては今の様に張り付く事が出来なくなってしまう。



花音さん、花音さんは何も悪く無いんだし、退会する事はないと思いますよ。

絶対に、皆にも分かってもらえる時が来ますから!!


「駄目だ…」

書き込みをしながらも、ツクシは自分の説得力の無い文章に頭を抱えた。


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