けいちゃんの手には紙があった


紙を受け取って見るとケータイ番号が書いてあった


けいちゃんの字だと思われる字は意外にも綺麗だった



「これけいちゃんのケー番?」



「当たり前だろ」



「わかった」



「良い子にしてろよ」




けいちゃんは私の頭をポンポンと叩いて玄関に向かった



私も一応玄関までお見送りした



「いってらっはーい」



朝から気の抜けるような声だと自分でも思った




「さーて」



リビングを見渡すとテーブルの上に紙とお皿が………




紙には

「米を食え、昼は作れるなら自分で作れ、出来ねーなら昨日のコンビニ行け」



とお皿にベーコン?らしきのとご飯があった