お婆さんのお屋敷を出てプラプラ歩いてると商店街みたいな所に出た


ほんの少しだけ高校生もいたり懐かしい気持ちになった



「あ…ず……さ?」



自分の名前に思わず振り向くと「……げ、…」


何でコイツが?








「…巧」


「お前なあ!」


「はいはい、お説教は帰ってから聞きますよ」


「お前今どこにいんだよ?」


「巧には関係ないでしょ、ちゃんと生きてるから心配しないで」



「俺は心配なんてしてねーよ。ただ母さんがな~」


「……ふん!」


「意地はってねーでさ」



「あっちが謝って来たら帰る……、かもしんない」






だってまだ離れたくない
もうきっと会えなくなる……

彼女でもない私は意味もなく会うことを許されないから