「そうなんですかぁ~」 あぁ、そんな悲しい顔しないでよ、私が悪者みたい。 すべてはけいちゃんが悪いのに……………。 「今ケータイ持ってるなら教えてもらって良いですか?」 「あ………、はい」 ゴメンねけいちゃん。 私、嘘は苦手なんです! 「荷物持ちます!」 とお兄さんは紳士らしく荷物を全部持ってくれた。 見た目はヒョロイけど力はそれなりにあるようだ 「あの、家すぐそこなんでもういいです」 「いえ、女の子に重いものを持たせるなと親に教育されたんで、気にしないで下さい」